top of page

コーヒー豆の飲み頃とエイジング

コーヒー豆は鮮度も大切で、焙煎後3日から7日が飲み頃とも言われますが、焙煎日から日数が経過することで変化する風味「エイジング」を楽しむのもコーヒーの面白さの一つと考えております。


焙煎直後のコーヒー豆はスモーキーな風味が多く、炭酸ガスをたくさん含んでいて抽出の際に発生するガスが妨げになり、お湯に溶け込みづらい状態で味わいが感じづらくなっています。 時間の経過とともにガスが抜けることで、コーヒー豆の中の美味しい成分がカップに抽出しやすくなります。


焙煎のアプローチによって飲み頃は異なると思われますが、スモーク感が落ち着き、華やかな風味や果実味など豆が持つ個性が感じられ、甘さもしっかりと抽出できるようになる焙煎後1週間からを飲み頃としてWILLSTARSではおすすめしております。


4週間目頃から風味は緩やかに落ち着いていくのでそれまでに飲み切っていただくのが理想ですが、日数の経過とともに変化する豆の風味を感じていくのもコーヒーを大切に飲み切るための大切なプロセスになると思います。


焙煎アプローチや豆のキャラクターによっても日数が経過することで感じる、ポジティブな点とネガティブな点は違いますが、焙煎したてだけしか味わえない香りから、少しづつ変化する味わいを楽しみながらコーヒーを淹れていただけると幸いです。


コーヒー豆のイラスト

 

ハンドドリップで淹れた時の風味変化


焙煎日から3日後

ガスの影響で粉のお湯なじみが弱いため、蒸らしを長く取らないとく濃度が薄くなりやすいです。 スモーキーな風味が多く、苦味や酸味、甘みなどの風味が感じづらいですが、クリアなテイストとフレッシュな香りは別格です。


1週間後

お湯なじみも良くなりますが、まだガスも多く膨らむので蒸らし時間の調整が必要です。 濃度も濃く、香りもよく、フレッシュ感と調和した風味が感じられるコーヒーの1番美味しい時期です。


2週間後

抽出時の豆の膨らみは落ち着いてきます。 お湯なじみがよくなるため、コクや甘味が増すことで芳醇な香りと滑らかな舌触りでとても美味しい感じられます。


4週間後

この辺りになると豆の膨らみは悪くなりドリップもしづらく感じます。 香りは落ち着いてきますが、全体的に輪郭がやわらかくしっかりとした、余韻と熟成による複雑な味わいを感じることができます。

bottom of page